2018年7月15日GR8EST札幌
きっとこれから先関ジャニ∞のファンである限り、
いや、もしたとえ関ジャニ∞のファンでなくなる日が来たとしてもこの日のことは絶対に忘れないと思う。
4月15日の記者会見を見て、わたしは行く予定ではなかったツアー初日の札幌に行くことを決めた。
6人の関ジャニ∞を絶対に自分の目で見て感じて確かめないと、これからのことが本当になにも想像できなくて、自分のために行かなくてはいけない気がした。
でもそれくらいすばるくんのいない関ジャニ∞のことが全く想像できなかった。
当日濃霧で新千歳空港に定刻通りに着陸できない飛行機が相次ぎ、
(わたしの乗った飛行機も実際1時間弱上空を旋回していてかなりヒヤヒヤしたんだけど)
珍しく開演時間が15分程遅れていた。
早く始まって欲しいような、
始まったら7人が本当に終わってしまうことが怖くて始まって欲しくないようなしんどい15分だった。
(染色体と遺伝子的な狂気グラフィックのことには敢えて触れずにいくけど)
すばるくんのいないオープニング映像を見てもまだ実感が無くて、
歓声の中ステージに登場した6人の姿を見てもわたしは何故かまだ実感が無くて、
正直(嗚呼6人って少ないなぁ…)(ヤスくん大丈夫かなぁ…)という感じだけだった。
今回のツアーがベストアルバム発売後のツアーだったということもあって、
やはりセットリストにはシングル曲が多く、
CDでも歌番組でも過去のライブでもよく見たり聴いたりしていたものだったが故に、尚更すばるくんの声や楽器の音や表情や姿は目にも耳にも染み付きすぎていた。
すばるくんの歌っていたパートは他のメンバーが歌う曲もあれば、
歌フリが大幅に変わっている曲もあった。
6人の関ジャニ∞を見て、
そこにはすばるくんはいなくて、
それでも頭は理解に追いつかなくて、
ボーッとしたまま何曲か過ぎてしまっていた。
でも目の前の6人が聴き慣れたはずの曲を歌う姿や声に、すばるくんを重ねたり探したり思い出したりしてしまっている自分にハッと気付いた時、いきなり猛烈に寂しさが襲ってきた。
やっとここですばるくんが本当にいなくなってしまったことを実感した。
本当に本当に本当にそれまでわたしは実感がなくて、
テレビもラジオもブログも最後だとラストだと言われて、
それを見たら涙は出るし寂しいけれど全然実感がなかった。
ただただ実感のない3ヶ月間だったけれど、
すばるくんが歌わない関ジャニ∞の歌を聴いて初めて実感が湧いてしまった。
「愛する女のためだけ全てを敵にしても守る、愛する野郎どもの夢並ならぬ涙の賜物」
キングオブ男の核のようになっていたこの部分は錦戸くんが1人で歌っていた。
きっと皆(ここはどうなるんだろう…)って思っていたと思う。
だから札幌でもみんな固唾を飲んでその時を待っていたと思う。
でも誰も代わりは歌わなかった。
すばるくんと錦戸くんが何度も何年も歌ってきた賜物を錦戸くんが守っていく男の美学みたいなものがあるように見えて、寂しさよりも頼もしさを感じた。
ツイッターでも触れたけれど、
札幌の錦戸くんは本当に一皮も二皮も三皮剥けるどころの話ではなく、本当に凄かった。
会見後はひたすら前向きに、次に、上に、強い言葉を伝え続けてきた錦戸くんが
2人で歌ってきた自分とすばるくんをジョンとポールに例えた錦戸くんが
7人で歌う最後のLIFEで「寂しかった」と漏らした錦戸くんが
もうそれには蓋をして大切にどこか奥深くにしまったんだな、と思うほど強くて頼もしくて間違いなく関ジャニ∞とファンを引っ張っていた。
ギターを弾きながら自らムビステ上を移動して大倉くんのドラムセットの裏まで歩き、
いつもならお尻を向けている方角のファンに顔を見せにいく姿なんてわたしは初めて見た。
そういう目に見えるような行動だけではなくて、言葉ではうまく言えないけれど覚悟を決めて全てを背負ったんだなと思った。
背負わされたのではなくて、自ら背負ったんだなというのがどう見たって分かるのが本当にカッコよくてヒリヒリした。
でも曲フリの下手っぴさは相変わらず健在だったのでなんだか安心したりもした。
(ココロ空モヨウの曲フリの下手さ、あれは天下一品だった)
そして
毎回横山さんの煽りから始まるズッコケ男道、
いつものように煽る横山さんがいきなりバンドセットの自分の定位置からマイクを引っこ抜いて前に出てきた。
そこで初めて涙が出た。ドバドバ泣いた。
いつも歌には控えめで、
前に前に出ることはなかった横山さんが、
マイクを抜いて前に出て、
客を煽りながら、マルちゃんの肩に肘をかけたりムビステ上を歩きながらめちゃくちゃ前に前に歌っているのが本当にカッコよくてたまらなかった。
きっとスイッチ入れて自分を奮い立たせてあの姿を見せてくれたんだろうなと思うけれど、こういう時だからこそファンと関ジャニ∞とすばるくんのことを想って少し無理してくれちゃう横山さんのこと本当に大好きだなと思った。
だからカッコよくて嬉しくて、でも寂しくてドバドバ泣いた。
すばるくんのブルースハープのパートをいきなり口で担いはじめるヤスくんのトリッキーな優しさにも泣けた。
絶対みんなすばるくんの音を思い出してしまうところではあったから知らぬうちに身構えてしまいそうだったけれど、ヤスくんのトリッキーな計らいで笑っていられた。
ヤスくんギター弾くのも、階段降りるのも、お辞儀するのも腰を曲げられずにいたのに
それでもわたしたちのことをしっかり考えてくれる優しさに加えて、VTRにトランプさんまで登場するなんてこりゃすばるくん大喜びだよ…って思っちゃったよね
「6人の関ジャニ∞に違和感があると思う、
それは僕たちも同じ。
でもそれはすばるくんがいた証だから。
時間を経て6人の関ジャニ∞もみんなに馴染んでいけば」
というようなことを錦戸くんがはじめに言っていたんだけど、
横山さんが歌うズッコケも、
錦戸くんがひとりで歌ったキングオブ男も、
めちゃくちゃカッコよかったけれど今はまだ違和感の方が大きいのは当然で、
でもその違和感は抱えたまま、これからの関ジャニ∞を少しずつ受け入れてくれればいいからと。それを歯の治療に例えて表現する錦戸くんは本当にセンスの塊だなと思った。
まさかの札幌公演の2日前にチョコレートを食べていたら歯の詰め物が取れて、歯医者で応急処置をしてもらったわたしには右奥歯が違和感ingだったので、自分にはあまりにもタイムリーすぎて驚きつつ、
今までも、今も、これからも強要も否定もしないでいてくれたことがとてもホッとした。
本当に札幌に初日に行ってよかったと思っている。滞在時間は18時間だったけれど、ラーメンもジンギスカンも食べる時間がなかったけれど本当によかったと思っている。
わたしは6人の姿を見て、
改めて7人の関ジャニ∞のことがだいすきだということが分かったし、
7人の関ジャニ∞のことはこれからもずっと大切にしたままでいいんだということも分かったし、
6人の関ジャニ∞のことをこれから少しずつ大切にしていこうとも思えた。
まだまだ寂しいし整理しきれないけれど、そのままでいいんだなぁと思えた。
不安を抱きながらも覚悟を決めて真っ正面からぶつかって来る6人は本当にかっこよくて、
会見やラジオやテレビで涙を見せたり不貞腐れたり弱音をこぼしていた彼らはいつの間にかめちゃくちゃ強くなってた、関ジャニ∞もう絶対大丈夫だなと思えた。
「すばるは男の決断をしたけれど、関ジャニ∞は絶対あいつには負けません!!!」
と直接横山さんから聞けて本当に良かった。
横山さんはすばるくんのことをメンバーとしてだけでなく、親友として大切に想っているからこそ気持ちの切り替えに時間がかかっているように見えていて
「まだ信じられない」「頑張る」「頑張ってる」「頑張らないと」と毎週のようにブログで言っていたことが少し心配でもあった。
自分に言い聞かせるためにもそのような言葉をあの場で使ったんだろうなと思うけれど、
でもやっぱり直接本人の口からそれを聞けたことでフワフワ心配していた気持ちがやっと着地できたような気がした。
すばるくんが言っていた「自分が抜けるいま、関ジャニ∞は更に絆を深めてる」の意味があの時は悲しくてよく分からなかったけれど、
今はなんかちょっっとだけ分かるような気がする。
まだまだツアーは続くし、
わたしもこのツアーで札幌以降また感じることが変わるかもしれないけれど、
6人のRE BORN、RE START初日に感じたことは絶対忘れずにいようと思う。
すばるくん、
まだ見たことのなかったこんなにかっこいい関ジャニ∞の姿を見せてくれてありがとう
そして、
まだ関ジャニ∞では見たことのないすばるくんのかっこいい姿もいつかまた見せてねそこはマストで!
おわり